④失語・失算・失認・失行について
認知症の症状や接し方について紹介してきたシリーズも4回目となりました。
今回は、失語、失算、失認、失行についてご紹介します。
・言葉が出ない「失語」・・・・・・・・・・・名前が出てこない。「あれ」「それ」など曖昧な表現になる。
・計算ができない「失算」・・・・・・・・・・レジでお札ばかり使おうとする、現金を数え間違える。
・その人やそのものが認識できない「失認」・・・・・目で見えているのにそれが何かわからない。
・円滑な動きができない「失行」・・・・・・・手や足は動くのに使い方がわからない。
例:目の前にペットボトルに入ったお茶があるとします。
認識できているのに「お茶」という名前が出てこないのは「失語」。
目で見えているのに「お茶」とわからないのは「失認」。
麻痺などなく自由に指先が動くのに、フタを開けれないのは「失行」。
自販機でお茶を買うとき、お金を入れた後に商品のボタンを押していないのに取り出し口を探してしまうような場合は「実行機能障害」です。
どの行為もはたから見ると、間違っていると指摘してしまいがちな内容ですが、認知症の方の場合は共感的に優しいことばかけを心がけると、認知症の方も笑顔でコミュニケーションが取れます。ぜひ実践してみてください。